◆Introduction

私がアメリカ旅行に親しみを持ったのは、いろいろアメリカに関係深いものに興味があったということが大きいのだが、
その中の１つが野球、いわゆる『メジャーリーグ』である。
日本のプロ野球も10代後半から特にパリーグの野球にハマり、よく関西地方まで出向いていたものだ。
そしてそれがいつしか本場アメリカのベースボールへの興味につながっていった。
2年に１度、大リーグのオールスタープレイヤーがやってくる日米野球も観戦に行っていたし、レギュラーシーズンは衛星放送での中継を楽しみにしていた。

そんな中、95年は日本でもメジャー野球が身近になった年になった。そう、野茂の活躍だ。
彼の活躍は誰もが知っている通りだが、こうやって連日メジャーの情報に触れる中、現地のゲーム観戦に行きたくてたまらなくなった。
何たってただの野球観戦だけじゃない。テレビに映るスタジアムは、毎回とても楽しそうな観客で溢れている。
皆、野球を楽しむということを、よく知っているのだ。日本のスタンド風景とは全く別世界！
プレイヤーのスーパープレイとスタンドの熱気に触れたいという一心で、 もうこれは行かなあかん！と決心を固めた。
そして、同じく野球好き＆メジャー好きの大学生の弟の夏休みを利用して行く計画を立てた。

日程を組むには、まずゲーム日程を優先して周遊する計画を考えなければならない。
そこで今回は、最もエキサイティングなゲームが期待できるアメリカンリーグ・東海岸のみに照準を当てた。
最近の9月は、遅めの夏休みを取るＯＬや学生の夏休みと重なって、かなり人が動く時期らしい。
すでに出発前2ヶ月を切っていたせいで、第1希望の日程ではエアが取れず、さらに頭を悩ませることになってしまった。
それにも増して、アホな弟が「ナイアガラの滝を見たい！」などとぬかし始め、移動の多いかなりの強行スケになってしまった。
初海外旅行という弟は、全くアメリカの広さをわかってない？！

ルートとしては、まずニューヨークにインして１ゲーム、アムトラックでワシントンＤＣに移動して１ゲーム、そこからナイアガラまで空路移動、
それからバスでトロントに向かい１ゲーム、といった流れに落着いた。
そんなに大きな移動はないとしても、野球以外にも無数の楽しみがある街に行くわけだから、限られた時間の中で楽しむというのは至難の技だ。
それでも、バスにアムトラックにと移動手段にも変化をつけられたし、全体としてはなかなか素晴らしい周遊ではないか。
もしかしてツアー商品にもできるのではっ？と自負しているが・・・？？